2020年08月19日
大都市圏では厳しい住宅事情があるため近親者が亡くなっても一般的に自宅葬を行うことは殆どなくなりました。ところが、最近は高齢化が進んでいて連日、亡くなる人が増えているため、近隣の葬祭場に連絡してもすぐに予約が取れるとは限りません。
そこで、数か所に連絡して空き状況を確認してから都合の良い日時に葬儀開催が可能な葬祭場に申し込むことになります。通夜及び告別式の方法や参列者の人数を予想して葬祭場の担当者に会場予約を行い、費用見積もりなどを出してもらいます。
近親者が亡くなってから通夜や告別式開催まで一般的には時間的余裕が余りありません。しかしながら、喪主、あるいは、故人の最も近しい人が通夜や告別式終了後、参列者の集まった会席の場で参列のお礼を兼ねて挨拶することが一般的に行われています。
話す内容に特段の制約があるわけでありませんが、このような機会が滅多にないので挨拶する人は緊張するようです。落ち着いて、故人が生きてきた人生の道筋の他に生前、参列者との交流内容やその中で生まれたエピソードなどをかいつまんで話し、故人に代わってお礼を伝えれば十分なはずです。喪主などのこうした葬儀のあいさつを聞いて参列者は故人と付き合った昔話などに想いを起こして冥福を祈る気持ちになるわけです。