2017年01月25日
以前は葬儀は参列者の数が多いほど良いという考えがありましたが、実際は故人とのお付き合いがそれほどではなかったり、遺族との面識のない人が大勢参列されて対応に困ってしまったといった声が多くあります。遺族は参列者への会葬礼状などの準備や案内も忙しく、悲しみで心身ともに弱っている時に大きな負担になる場合があります。そのため、本当に弔いの気持ちを持つ方だけに参列してもらいたいという考えの方が増えて来ています。密葬とは違いますが、どちらも親しい人だけで行うなど近いものがあるために混同されがちです。密葬は、本葬も行われていることがほとんどです。故人が有名人であったりたくさんの人が訪れる場合は、最初に親族や親しい友人だけで密葬を行います。
後日、本葬を参列者をたくさん招いて行います。家族葬は、そのものが葬儀になっていますので、ほとんどの場合は本葬は行いません。参列する人数や、お知らせする範囲に明確な決まりはなく、故人や遺族の希望が反映されやすいです。会葬礼状が無い場合も多く、電話などで連絡を取ったりとシンプルに行われることが多いです。参列者は身内がほとんどなので、マナー面でも堅苦しくなく行えることも人気の理由になっています。また、通常の葬儀には多額の費用が掛かる場合が多いです。故人と最後のお別れをする大切な儀式ではありますが、費用面で不安に思われる方も多いのではないでしょうか。家族葬では参列者が少ないので、飲食や返礼品が少なく済むことと、祭壇や装飾をシンプルにすることが多いため、費用面ではかなり抑えられます。
声を掛けなかった方とトラブルにならないためにも、事前に遺族は周囲の方々に配慮した対応を心がける必要があります。故人が生前から希望していた場合は、そのことを事前に周囲に伝えているとスムーズに進みやすいです。連絡が来なかったので参列を希望していたけれど叶わなかった、などという不満の声があがらないように、家族葬を選択したことを周囲に伝えることが非常に大事です。最後のお別れに、故人の思い出の品を飾ったり、好きだった曲を掛けることも人気です。身内だけで、故人とゆっくりお別れできることで遺族の心の整理も付きやすいといった声が多く聞かれます。